早くに親を亡くしたナターシャは、ギリシアの養父のもとで育った。今は養家を離れ、ひとりロンドンで家事代行業を営んでいる。ある日、養父の死後、海運事業を引き継いだ義兄たちから呼び出された。悪賢い目をした義兄たちは家業が倒産寸前だと説明したあと、1枚の紙をナターシャの前に置いて言った。「おまえがここにサインさえすれば、この家は守られる」ナターシャは文面を読んでショックを受けた。悪名高きプレイボーイ大富豪――アレクサンドロス・マンドラキスと結婚しろですって?ひどいわ、ライバル会社の社長に私を売るだなんて!
■家族のため、やむなくギリシア大富豪との政略結婚を承諾したナターシャ。けれど彼はナターシャを愛人にして、飽きたら捨てるつもりで……。ドラマチックな作風で読者を虜にし、2017年11月に惜しまれつつこの世を去った、サラ・クレイヴンの逸作です。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。