インターネットやIoT(モノのインターネット)、さらには人工知能などの技術は、企業の戦略に大きな影響を及ぼしている。本書はHBR1980年7-8月号に発表されたものだが、ちょうど技術上の問題は戦略上の意思決定の中で議論すべき、という考えが広まった頃であった。本書では、それ以前の、技術をめぐる問題について経営戦略、経済学、組織、製造などの視点から論じたさまざまな文献をひも解き、その答えを探っている。技術とは「企業が自社の創造力を財やサービスへと具現化して成功をつかむための、計画と生産に関する精緻な体系」であることはいまも変わらない。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(1980年12月号)に掲載された翻訳を見直し、『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2018年1月号)』に再掲載された記事を電子書籍化したものです。