約束の浜辺をあなたと手をつないで口づけをかわして、蜂蜜色の月明かりの下で、もう1度だけ僕は――。「ほらね。やっぱり私の方が似合うでしょ。こうして髪を上げれば」顔はお姉ちゃんに似てるけど私の方が色は白いし鎖骨だってきれいだもの。「こうやって花も飾ればさ。私が花嫁みたいじゃない?――なあんて。ばかね、未穂。紘史さんは今日からお義兄さんなのよ!優香姉さんと――結婚するんだから」姉のウエディングドレスを着て感傷に浸ってたら、いきなり知らない男が現れて、姉さんと間違えて私を誘拐した!?しかも「なんで結婚するんだよ。俺に黙って。俺との約束忘れたの?」ですって!?――違うってば、私は優香じゃない。あなた、いったい誰なのよ!!――「空に蜜色の月」(花田祐実)ほか、 最高の恋愛、幸せな結婚をあなたに デジタル雑誌「素敵なロマンス」Vol.9!!