有能な人材ほど早期に出世コースに乗り、組織内で責任ある立場を任されるが、リーダーとしての成長が順調に進まないケースがよく見られる。彼らは、組織に変革をもたらす稀有な存在でありたいという理想を追求すると同時に、組織と同一化して完璧なマネジャーを目指すべきという2つの相反する想いに押し潰され、みずから型にはまってしまうのだ。その結果、抜擢時に期待された「将来のリーダー」ではなく、「並外れて優秀なフォロワー」が誕生する。本書では、優れた能力を有するがゆえの呪縛から解放されるための、3つのステップが提示される。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2017年11月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。