あらすじケリーは、ロンドンの店に入ってきた男性を見て驚愕した。ギリシアの不動産王、テオ・ディアコスではないか。14カ月前、私を紙屑のように捨てた男が、今さら何をしに? おののくケリーに、酷薄な微笑を浮かべて、テオは言った。「きみの手を借りたいことができてね。連れ戻しに来たのだ」相変わらずの身勝手な言い分に憤りつつも、ケリーは安堵した。どうやら“あの秘密”がばれたわけではないらしい。翌日、脅しまがいの彼の要求に屈し、ケリーはアテネに発った。密かに生んでいた、テオとの間の我が子を身内に託して。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。