BRICsともてはやされた国々が、経済の失速や労働コスト増などにより、市場としても生産拠点としても、うまみがなくなりつつある現在、2桁成長を求める多国籍企業は、より低所得でハイリスクな国々に注目しつつある。筆者たちはこれらの地域を「フロンティア経済」と呼び、ここで成功を収めるための方法を提案する。業界を、政府のコントロールが多いか少ないか、また顧客をどこに求めるか(その地域内の消費者を相手にするか、他地域への生産拠点とするか)によってマッピングし、ビジネスチャンスの眠る場所を探り当てるのだ。また、それぞれのタイプに応じた戦略とリスクについても解説する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2017年10月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。