事業環境の変化のスピードが激しい現在、それに合わせて組織改編を行うことは、成長を確保する有効な手段である。ただ、組織改編は一定の業績改善をもたらすことが多いものの、完璧な成功を収めることは難しい。マッキンゼー・アンド・カンパニーの調査によれば、8割以上が予定した期間内で期待通りの成果を収めることができず、1割はむしろ会社にダメージを与えているという。同社で組織グループのリーダーを務めた筆者たちは、どのように組織改編をするのが望ましいのか、そのプロセスをつくり出した。本書では、あるメディア企業の事例を踏まえながら、その5段階のプロセスを解説する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2017年8月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。