あらすじペイパルは、eコマースでの買い物決済サービスの提供企業として成功してきた。2014年にCEOに就任したダン・シュルマンは、金融取引のソフトウェアプラットフォームになることを目指し、従来以上に事業領域を広げ、戦略や組織を変えていった。既存の金融システムでは、消費者や企業が資金管理や資金移動することに多大なコストがかかっていたからだ。シュルマンは過去の仕事の経験から、貧しい人ほど金融サービスの改善が必要であることを認識しており、その実行を通じて顧客に尽くすことで、ペイパルは収益増大を果たしたのだ。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2017年5月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。