あらすじ変革か安定か、長期的成長か短期の業績向上か、株主重視か従業員重視か。経営には相容れない異なる課題がつきもので、たえずパラドックスに見舞われる。そんな中、ぶれない一貫性で組織をまとめる時代ではなくなった。それは軍隊的な組織の遺物である。変化の激しいいま、リーダーは一貫して「ぶれる」経営をすべきであり、それは組織に動的均衡をもたらすことだ。本書では、今日の経営者にとって必要なのは、「二者択一」の発想を捨てて、パラドックスを受け入れることであることを示し、組織の統合と分離をどのように進めるかを具体的に説く。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2017年5月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。