自社の新製品に競合他社がどのような対応をするか、販促活動はどれくらい売上増につながるか、採用した人材は期待通りに活躍できるのか……すべての企業がいま、先を読み切れない状況下において、重要な意思決定を求められている。言い換えれば、自社の予測精度が競合と比較して精緻であるほど、それは競争優位につながるともいえる。筆者による長年の研究と実務経験によって、組織の予測能力を高め続けるためには、個人の予測能力を訓練によって伸ばすこと、チームを活用すること、予測の成績を追跡して迅速にフィードバックすること、が不可欠であると明らかになった。本書では、その具体的な要件が示される。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2017年1月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。