◆めくるめく情熱の夜がくれた命。でも、結婚しても彼に愛される日はこない。◆エバはため息をついた。亡き両親から譲り受けたホテルは破産寸前。加えて、妊娠していることがわかったのだ。もちろんうれしいけれど、ただでさえ生活が苦しいのに、ひとりでちゃんと育てられるかしら?悩むエバの前に、かつて情熱の一夜をともにした男性が現れる。魅惑的な声と黒い瞳を持つ大富豪キャル。彼は冷たくエバに言った。「結婚しよう。きみは金、ぼくは花嫁を手に入れる」どうしても妻が必要な事情のあるキャルは、さらにエバの足下を見るような交換条件を呈示してきた。ホテルへの高額の融資だ。ああ、彼に愛されないことを承知で結婚しなければならないなんて……。■『小さな天使と秘めた恋』が好評だったポーラ・ロウの作品をお届けします。ゴージャスな男性との夢の一夜で、思いがけない命を授かったヒロイン。一人で赤ちゃんを育てる決意をした矢先、彼が現れますが、それはお金とひきかえの形だけの結婚の申し込みで……。