◆捨て子のプルーデンス、17歳。出自もわからぬ娘が貴公子に恋して……。◆1789年英国。孤児のプルーデンスは、冷たい雨が降りしきるなか、宝物のブローチだけを手に、南を目指して歩いていた。人使いの荒い北部の紡績工場から逃げ出して、もう3日。追ってくるかもしれない監督官の目をあざむくため、かかしの服を拝借し、腰まであった髪も切った。そんな折、ひょんなことからウェントワース卿セバスチャンと出会い、世にも恐ろしげな追いはぎから救われたうえに、食事と服も与えられる。自分が薄汚れた少年のようななりをしていたにもかかわらず、女性だと気づいたと言う彼に、プルーデンスは胸のうずきを覚えた。高貴な身分のセバスチャンに恋する資格など、あるはずもないのに……。■生まれてまもなく捨てられたプルーデンスは、産着に留めてあった紋章入りのブローチを頼りに出自をたどります。はたして彼女の親は誰なのか、そしてセバスチャンとの身分違いの恋の行方は……?涙なくして読めない究極のシンデレラストーリーをご堪能ください。
*本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。