あらすじ技術や分析法の発展により、企業は膨大なアイデアの収集が容易になったが、実際には活用できていない。アイデアの良し悪しを見極める評価基準がないのだ。筆者はこの点において成功した企業24社を研究することで、アイデアの創造と評価の有効な方法を見出した。それは通説とは異なり、批判の技術に基づくもので、4つのステップから成る。第1に個々の社員に熟考させ、第2に2人一組で批判し合い、第3に多数の社員で議論し、最後に外部の意見を求める。その過程で異なる見解を際立たせ、大胆なビジョンに統合していく。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2016年7月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。