あらすじ多大な従業員と多くの事業部門を抱え、典型的な日本の大企業といえる日立製作所。7年前には史上最大の赤字を計上する経営危機に陥ったが、短期間で営業利益の最高益を更新する急回復を果たした。それを実現した大改革は、事業構造、人事制度、リーダーシップ教育と、経営の要を順序立てて変革していくことで成し遂げられた。しかし、論理は正しくとも、長年培われてきた組織文化や従業員の意識の転換は容易ではない。その難題を乗り越える方法はどこにあったのか。一連の改革を主導した会長の中西宏明氏に聞いた。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2016年7月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。