自分らしさを大切にする「オーセンティック・リーダーシップ」に近年注目が集まっている。しかし、過度に自分のスタイルにこだわることは、リーダーとしての成長を阻害しかねないと筆者は警告する。昇進や異動により新しい職責を担う場合や、異なる文化や価値観に直面するグローバル環境では、従前とは異なるリーダーシップを要求されることもある。馴染みのないスタイルを試すことで、新しい可能性が開花することも多い。本書では、オーセンティシティをめぐる問題点を整理し、周囲の状況に適応しながら自分らしさも失わないリーダーシップ開発の手法を紹介する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2016年2月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。