あらすじ◆ローラは過労がたたって肺炎にかかり、ようやく回復したばかり。多忙な職場に復帰するにはまだ体調が万全ではなく、友人からある少女のお目付け役の仕事を紹介された。少女は母を亡くして以来、目下反抗期の真っ最中で、学校も退学させられたという。面接に訪れているところへ、不意にその父親が現れ、ローラの面前で青筋をたてて怒り始めた。冷酷にして傲慢。ローラの最も苦手とする富豪のギリシア人だ。これでは娘が可哀そうだわとローラは、早々にいとまを告げたが、帰宅するなり、父親ドメニコスから電話がかかってきた。