◆哀しい過去の記憶を乗りこえ、私たちはふたたび愛しあえるかしら?
ある朝、オリヴィアは突然の知らせに驚き、息をのんだ。別居中の大富豪の夫ザンダーが、事故にあって記憶を失ったというのだ!駆けつけたオリヴィアに、彼は以前と変わらぬ魅惑的な笑顔を向けた。かけがえのない息子の死と、その後のふたりの別居のことを忘れて……。かつての、海辺の邸宅での愛情あふれる生活が、また始まった。罪悪感が胸を刺すけれど、ザンダーとの甘い日々は彼女を酔わせる。このまま、彼が記憶を取りもどさなければ――そう思った矢先、ザンダーは偶然にも過去を知り、家を出ていってしまう。なすすべもなく打ちひしがれるオリヴィア。だが、重大なことに気づいた。私のお腹には、あらたな命が宿っている……。
■ザンダーを愛するあまり、オリヴィアはふたりを悲劇のどん底に突き落とした過去のことを言い出せません。やがてその事実が明るみに出たとき、はたして彼らはどうなってしまうのでしょうか? 涙なしでは読めない、イヴォンヌ・リンゼイの力作です!