◆偽りの愛情表現だとわかっていても、彼の笑顔に胸は高鳴ってしまう。◆結婚に失敗し、失意のうちに故郷に帰ってきたマギーは、人里離れた田舎で亡き父の小さな工場を継ぎ、ひっそりと暮らしていた。そんなおり、祖父の心臓病が発覚。多額の医療費を支払えるはずもなく、困ったマギーは元恋人で大企業を経営するコナーに助けを求めた。高校時代、マギーは幸せだった。彼が離れていくまでは。10年ぶりに再会したいま、コナーは冷淡だった。瞳には憎しみさえ宿っている。だが、事情を聞くと彼は言った。「1週間、恋人のふりをして僕とスイートルームに宿泊するんだ」それが頼みを聞きいれる見返りですって? 彼は何を企んでいるの?契約成立の証に首筋へ触れた彼の唇の熱さに、マギーの身体は震え……。■ディザイア作家のなかでも圧倒的な筆力を誇るケイト・カーライルの作品をお贈りします。切ない想いを抱えたマギーは、ときおり向けられるコナーの燃えるようなまなざしに戸惑いを隠せません。一方、マギーが彼の隣にいるのを快く思っていない人物がいて……。