インド農村部は人口8億人を超える巨大市場であり、2025年までに1000億ドルの規模に成長することが見込まれている。その一方、道路は整備されておらず、電力供給は不安定で、市場は分散し、物流ネットワークは発達していない。このため多くの企業が魅力的な市場だと知りつつも、うまく食い込めずにいる。本書では大規模な企業調査を行い、農村部市場で高シェアを誇り、都市部市場を上回る売上高成長率を示している企業を特定した。ITC、タタ・モーターズ、ノバルティスなどの事例を交えながら、こうした企業がいかに農村部市場を攻略したかについて解説する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2015年03月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。