あらすじ桃田辰樹、45歳。漫画家。 すっかり心の距離ができてしまった15歳の息子を通して、俺は1982年、15歳「当時」の自分を思い出し始めた。 親、友人、先生、殴られた痛み、そして今は変わってしまった風景。 ハンパものだった「痛い」過去を思い出すことは、俺にとってどういう意味があるのだろうか。 その答えを探るために、物語は1982年の記憶のさらに奥へーー