あらすじ成熟市場にあるタクシー業界の生存競争は熾烈を極め、従来のビジネスモデルを見直すべき時にある。しかし、そこで働く乗務員の就労動機は曖昧なことが多く、必ずしも仕事に対して積極的であるとはいえないのも事実だ。既存のモデルに変革を起こすためには、まず従業員のやる気を引き出すことが不可欠である。家業の日本交通を継ぎ、常識に囚われない新規サービスの提案などで注目を浴びる川鍋一朗氏は、この課題をいかに解決したのか。従業員のモチベーション向上に成功した3つの仕組みを中心に、その秘訣を論じる。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2015年8月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。