◆ローラは母と祖母とともに家業の花屋を切り盛りしている。
祖父は数年前に他界し、父はローラと母を置いて出奔してしまった。
目下のところ、母と祖母の関心事はローラの花婿探しだけだ。
ティーンエイジャーから壮年まで、ギフォード家の夕食の席には
毎晩のように花婿候補が招待されている。
もううんざり。二人の関心を私から遠ざけるにはどうすればいいの?
ローラは考えた末、逆に二人の恋人を探すことに決めた。
まずは、獣医のビクターね。年齢的にも母にはうってつけのはずよ。
だが病院を訪ねると、予想に反し若くハンサムな獣医ジョンが現れた。
「きみはビクターのファンなのかな?」けげんそうに彼が言った。