◆愛していないなら、求めていないなら、なぜ離婚を拒むの?
◆3年前、イザベルは秘書の代理として派遣された先で、コンスタンティン・デ・セヴェリーノに見初められた。プレイボーイのイタリア人実業家で爵位も持つ彼と、炭鉱の村で育ったイザベルとでは身分が違いすぎたが、二人の情熱はそんな格差が入り込む余地もないほど激しく、イザベルはやがて妊娠。コンスタンティンは結婚を申し込んだ。だが不幸なことに、イザベルは流産してしまう。急によそよそしくなった夫に、イザベルは深く傷ついた。高貴で厳格な育ちのせいで、夫が悲しみを表に出さないこと、だからこそベッドではあんなにも激しく情熱をさらけ出すこと――若すぎた妻にわかるはずもなく、イザベルは打ちひしがれて家を出た。
■シャンテル・ショーは、HQロマンス担当編集者の“推し作家”の1人。しっとりと胸に迫る描写と、上品だけれど官能的なラブシーンが魅力です。イザベルたちが結ばれたのは、情熱のため? それともはじめから愛はあったのか――。ぜひ、お確かめください。