あらすじ論文発表当時、売上げを伸ばすカギは市場シェアの向上にあるとする考え方が実務家や研究者の間で主流であり、またそれを裏づけるような研究が数多く発表されていた。コトラーとブルームはこの通説に異を唱えた。高い市場シェアは売上げ増を招くこともあるものの、トラブルを招くことも少なくなく、必ずしもよい結果を招かないと論じたのだ。市場シェアと売上げについては、いまなお議論されるところであり、またいまでも有意義な戦略が語られていることに注目されたい。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2004年2月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。