大学を卒業したての1990年代、マーク・アンドリーセンはパートナーと一緒にシリコンバレーのベンチャー・キャピタリストを訪れ、新事業への資金提供を申し出た。〈ネットスケープ・ナビゲーター〉という画期的なウェブ・ブラウザーのプロジェクトである。それから18カ月も経たないうちに、このベンチャー企業は上場を果たし、アンドリーセンはネット世代の象徴となった。現在はカリフォルニア州メンロパークのベンチャー・キャピタル・ファンド、アンドリーセン・ホロウィッツの共同設立者兼パートナーとして、ドットコム・バブル時代よりはるかに厳しい昨今の環境下、有望な技術系スタートアップ企業を選定し投資する努力を続けている。HBR編集長アディ・イグナティウスが、起業家が直面する複雑な課題、投資機会を見逃したエピソードについて聞く。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2013年8月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。