人々が関わり合いながら仕事を進めることが多い職場は、
相互に助け合うこと、ルールや秩序を守ること、
自律的に創意工夫することを促進し、
それが組織の強さや高業績につながる──
こう述べると、以前の集団主義的な日本的経営、
あるいは仲よしクラブ的な職場を
思い浮かべる人も多いかもしれない。
しかし、本書で論じられている「関わり合う職場」は、
現場レベルのマネジメントを重視し、
異質の価値に対して寛容な開放的なコミュニティを目指す点で、
それらとは異なる側面を持っている。
「関わり合う職場」はいかにして生まれるのか。
それは組織の強さとどうつながるのか。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2014年6月号)』に
掲載された論文を電子書籍化したものです。