あらすじCSVを提唱したマイケル・ポーターが 2011年に発表した論文「共通価値の戦略」には、 実はいくつかの矛盾が存在する。 しかし、たとえ論文自体に曖昧さが残ったとしても 社会的価値と経済的価値の両方を追求するほうが、 企業の統合的価値も大きくなると岡田正大氏は指摘する。 従来の株主価値の向上を目的とする企業の前提を見直すべきか。 企業観自体を問い直すべきか。 過去の文献などをひも解きながら、 CSVが企業戦略論に与える影響とその可能性について論じていく。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2015年1月号)』に 掲載された論文を電子書籍化したものです。