思考の限界を超えよう!
巨人ピーター・ドラッカーが最後に挑もうとした「無知の活用法」
ピーター・ドラッカーは亡くなる約2年前のインタビューで、「書き残したテーマがあるとしたら?」という質問に対して
「無知(イグノランス)のマネジメントだ。もし書いていたら、私の最高傑作になっただろう」と語っている。
ソクラテスは「自分がいかに知らないかを知る」=「無知の知」を唱えた。
本書は、ソクラテスとドラッカーが唱えた「無知」に着目して、
「無知」に気づき、「無知」を活用する「問題発見」のための思考法を体系化している。
「知識量で勝負すること」や「与えられた問題を解くこと」は、もはや人間が取り組む問題ではなくなってきている。
人間が集中すべき課題は、新しい問題を発見し、定義する(広義)の問題解決の「上流部分」にシフトしている。
「下流」の問題解決と「上流」の問題発見では、必要な着眼点も価値観もスキルも異なる。
本書では、「アリとキリギリス」のアナロジーによって、問題解決型と問題発見型の2つの思考回路を対比し、
その対立構造を明らかにしている。
アリとキリギリスが共存共栄できる道はないのか。
キリギリスのように「跳んで考える」ためにはどうしたらいいのか。
「問題発見のための思考回路」を理解し、「無知・未知」を意識することで、「常識や壁」を打ち破る発想が生まれる。
すなわち、キリギリスのように新しいフロンティアに向かって、高く跳び立つこともできるようになる。