アナリティクスがビジネスに取り入れられるようになったのは、
1950年代のことである。
それは主に生産工程や販売、
顧客などの企業内のデータを収集・分析したもので、
意思決定のパフォーマンス改善に役立った。
この状況が大きく変わったのは2000年代半ばである。
グーグルなどのインターネットを基盤にした企業や
ソーシャル・ネットワーキング企業が、
新たな種類の情報を蓄積・分析し始めた。
いわゆるビッグデータの時代が到来したのだ。
そしていま、
これらのアナリティクスの技術を用いて
いっそう価値の高い製品やサービスを
つくり出そうとする企業が現れている。
新たな段階を迎えたアナリティクスを
どう戦略に活かすべきだろうか。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2014年5月号)』に
掲載された論文を電子書籍化したものです。