グーグル、ベスト・バイ、P&G、
シスコ・コーポレーションなどの先端企業は、
高度なデータ収集技術と分析技術を駆使して、
人材から最大の価値を引き出そうとしている。
こうした「人材分析学」を活用する企業は、
社員の「やる気」の定量化、
自社にマッチした社員の特性、
離職の可能性の高い社員の分析などの手法により、
社員のマネジメントから憶測を排除し、
人事関連のさまざまな分野で効果的な管理を実現している。
本書では人材分析学の主な手法──
組織の総合的な健全性を監視する単純な指標の構築から、
人材不足や過剰の予測まで──を紹介する。
また分析学を使いこなすためには、
良質のデータを手に入れ、
企業レベルでこれを管理し、
分析のリーダーたちをサポートし、
現実的な分析目標を選び、
幅広い知識を備えたアナリストを雇わなければならない。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2010年12月号)』に
掲載された論文を電子書籍化したものです。