2009年にユニリーバのCEOに就任したポール・ポールマンは、
イギリスとオランダに本社を置き、
長い歴史を有する同社を世界で最も革新的な企業へと変身させた。
就任当日に利益予測の発表と
四半期報告を廃止するという大胆な方針を打ち出し、
さらに2011年、2020年までに売上げを倍増させると同時に、
環境負荷を半減させるという
意欲的な計画をスタートさせたのだ。
このきわめてチャレンジングな目標は
達成すれば称賛の的になるだろうが、
数字が伴わなければ退陣を求められることになる。
企業としての本質は守りながら
社会的使命をまっとうしようと指揮を執るポールマンに、
社会と環境に貢献するビジネスモデルとは何か、
株主や投資家との関係、
また消費者との企業との関係をどう考えるか、
CEOとしてあるべき姿とは何か、などを聞く。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2012年11月号)』に
掲載された記事を電子書籍化したものです。
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