「5つの競争要因」や「バリューチェーン」の考え方を提唱し、
企業戦略論において研究者や経営者に
最も影響力を及ぼしてきたのが
マイケル・ポーター教授である。
30年前に提唱されたこれらの理論は、
企業を取り巻く環境が大きく変わった今日でも通用するものなのか。
また、近年、ポーター教授が発表した「共通価値」の原則は、
企業の置かれた環境が変わったからこそ、
生まれた概念なのだろうか。
経営環境が節目を迎える今日、
従来の経営学で考えられてきたことがどのように変化するのだろうか。
ポーター教授は、これまでの理論が変わることはないと力説する。
そのうえで、企業が経済価値のみを追求することが、
自社の競争力を弱める時代に突入したという。
本書では、マイケル・ポーター教授本人に、
これからの競争優位について語ってもらった。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2013年3月号)』に
掲載された記事を電子書籍化したものです。
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