◆なんの感情もこもらぬ誓いのキス。私は、名ばかりのシンデレラ。◆婚礼衣装を着たアリスの胸は不安でいっぱいだった。マルディニアの王子リオとの政略結婚。偽りの花嫁となることを受け入れたのは、18歳の誕生パーティで出会った瞬間、リオに恋をしたから。――いつの日か、彼も私を愛してくれるかしら?だがアリスの夢想は、リオの言葉で瞬時に打ち砕かれる。「念を押すまでもないと思うが、これは便宜結婚にすぎない」祝福を受けるたび、見せかけの愛を示し続けるリオ。感情のこもらぬ冷たいキスを受け、アリスの心は凍えそうだった。そして二人は一度も結ばれることなく、カリブの島へと旅立つ……。■恋い焦がれるプリンスの名ばかりの花嫁となったヒロイン。ハネムーン先の南国の太陽の下でなら、プリンスの氷の心をとかすことができるのでしょうか? ケイト・ヒューイットが描く、華やかなロイヤル・ロマンスをお楽しみください。