世界に冠たるゼネラル・エレクトリック(GE)ほど
人材の豊富な企業はないといわれる。
GEの卒業生の何人もがフォーチュン500のトップに就任している。
そのGEでアジア人として初めて本社上級副社長に
上り詰めたのが藤森義明氏だ。
ジャック・ウェルチやジェフリー・イメルトという稀代の経営者から、
絶大な信頼を勝ち得た。
世界各国で大型プロジェクトを成功させてきた藤森氏は、
グローバル・ビジネスの最前線を知る。
大きな商談をまとめるために必要な手腕とは何か。
氏は営業スキルとはリーダーシップの資質と同じだと言う。
また営業力こそ企業の競争優位の源泉となりうるとも言う。
つまり、営業で目指すべきはオンリーワンの価値提案をすることなのだ。
そのための資質はリーダーシップと同じである。
グローバルでの手腕を買われ、
2011年日本企業のLIXILグループのトップに転身した藤森氏に、
コモディティ化する市場でも通用する、
本物の営業力について聞く。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2012年12月号)』に
掲載された記事を電子書籍化したものです。