◆私を侮辱したうえ、日々の幸せまで奪う人。そんな彼から目が離せないなんて。◆遺言書開示の日、豪華客船〈コーラ・メイ〉の船上に亡きオーナーの甥ルークが颯爽と姿を現した。この船の相続人である彼は敏腕のホテルチェーン経営者で、今までどおり運航してくれる保証はまったくない。船医のデラにとってここは家であり、安らぎの聖地なのに……。すると弁護士が、デラに所有権の半分が遺されたと宣言した!「きみはいったい伯父になにをしたんだ?」色じかけだとなじるルークを、デラは思わず平手打ちする。2年前に暴漢に襲われ、今もデラの胸には醜い傷痕が残っている。こんな私がどうやって男性を誘惑できるというの?■思いがけず船を共同所有することになったデラとルーク。その未来図はかけ離れていましたが、ともに過ごすうちに心は自然と寄り添って……。ノーラ・ロバーツを彷彿とさせる爽やかなロマンスを、レイチェル・ベイリーが繊細に描きます。