本書では、グローバリズム=「アメリカ型システムの普遍化」という戦後アメリカの覇権的介入政策の変遷を、
○軍事グローバリズム(軍事ブロックと対外援助)、
○協調的グローバリズム(アメリカの相対的地位低下と同盟国負担)、
○金融グローバリズム(アメリカン・スタンダードによる金融資本市場自由化圧力)
という三段階に区分して、それがアジア経済および国際政治に与えた影響について平易に解説する。
さらに今世紀になって、そのグローバリズムが暴走していく過程(ブッシュの戦争、金融規制緩和)を描写することで、今日の世界経済混乱の本質を問いながら、グローバル資本主義「共同管理」の方向性を考える。