▼在任3年弱
第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ。その在任期間は3年にも満たない。1960年代初頭のその短い期間に、アメリカには国内外とも幾多の難局が集中し、舵取りを任された彼の双肩にずっしりとのしかかった。
しかし、大国アメリカのリーダーとして、ときに世界のリーダーとして、彼は若い大統領らしくさまざまな「革新」を行い、実績を残した。そしてなにより、これほど人々の心に残っている大統領はほかにいない。その秘密は、彼の言葉の力にあったからだ。
▼スピーチの名人
ケネディは、歴代大統領のなかでも屈指のスピーチの名人であった。アメリカ国民だけでなく世界の人々の胸を打ち、鼓舞したのだった。彼の残した数々の言葉は、いまも世界中で語られている。
ではなぜ彼の言葉がそれほど人々の胸を打つのか。
それは、その言葉のなかに彼の信念、理想、情熱がたっぷりと宿っていたからに他ならない。
本書では、後世に残る彼の言葉の数々を紹介するものである。
▼没後51年、いまに生きるJFK63の言葉
ダラスで暗殺され、51年目のいま、ケネディの63の言葉がよみがえる。JFKの言葉を12のポイントに沿って、その時代、その日、その場所、その瞬間など簡単な背景を付加し紹介する。
いまの時代でも十分に通用するケネディの言葉の数々を、じっくりと味わってもらいたい。