過去の延長線上に未来はない。
企業理念も事業革新も自分のキャリアも
「10年後にこうありたい」という姿から
今やるべきことを考える。
「ウォシュレット」、「ネオレスト」シリーズ、「ほっカラリ床」、「魔法びん浴槽」……
ヒット商品が生まれる背景にある「逆算思考」とは?
「TOTOは何のための会社か」
「何のために仕事をしているのか」
自分の仕事がどのような価値を生み出しているのか、
常に理念に立ち戻って考えて、
「正しいことを正しくやる」
TOTOは、衛生陶器でシェア6割を占め、海外展開も積極的に進めている。
木瀬相談役は、ウォッシュレットが発売される前年、それまでの大手住宅メーカー相手の営業から、
エンドユーザーに近い部著に異動した。
“まったく新しい文化”を多くの人にいかに認知し、理解してもらうか。
ユーザー密着、リモデル市場を重視してのショールーム戦略、そして早い時期から中国市場に進出してのブランド構築……。
その背景には「ありたい未来から逆算して考える=逆算思考」がある。
ビジネスリーダーは「10年後にどんな会社になっていたいのか」を常に考え、5年先のあるべき姿をイメージし、
そこから現在やるべきことに落とし込んで行動する。
「正しいことを正しくやる」ことをグローバル市場で社員や顧客に伝えていく行動力、コミュニケーションの方法、
リーダーシップのあり方……、「逆算思考」はすべての軸になる考え方と言える。