◆愛のないプロポーズなのに、
胸の高鳴りが止まらなくて……。◆看護師長のサラは恋人にふられて落ちこんでいた。
そんな彼女に、ある日、意外な人物から声がかかった――
顧問医のドクター・フーゴ・ファン・エルフェン。
フーゴの下で働き始めて3年になるが、
彼はこれまで一瞬たりともサラに関心を示さなかった。
もちろん今回も、入院患者のケアを手伝ってほしいと頼まれただけ。
ところが数日後、サラが勤務を終えて帰ろうとしたとき、
フーゴに呼び止められ、驚くべき申し出をされる。
「僕と結婚してくれないか?」息もできず呆然と立ちつくす彼女に、
彼はほほえみもせずに続けた。「友情以上を求めはしないよ」