◆いわれのない中傷も、蔑みも、
愛する人のためなら耐えてみせる。◆アルプス山脈の懐に抱かれた小国、キッツィニア。
この国の皇太子の有能な秘書であるエイドリアーナは、
あるとき皇太子に呼ばれ、弟のパト王子の世話役を命じられた。
世界が注目する皇太子の婚礼が間近に迫ったいま、
王族一の放蕩者パトの行動に厳しく目を光らせる必要があるのだ。
あらゆる女性を虜にするセクシーな魅力と憎めない愛嬌。
パトの強烈な引力にエイドリアーナは初日から翻弄される。
そして翌朝気づけば、なんとベッドの隣にパトが横たわっていた!
動揺する彼女に彼は、指一本触れていないと断った上で言い放った。
「僕が生まれたままの姿で寝るのが何より好きだと知らないのか?」