あらすじ……しかし、そんな私の気持ちを知ってか知らずか、南条は私の顔がカメラに映るように動かした。南条の手が、私の性器に伸びてくる。(……みひろは大丈夫、できるよ。《中略》私の目の前にいる人は、好きな人。みひろはこの人が大好き……)『ひろみ』でいると、壊れそうだった。だから、もう一人の自分である『みひろ』にそう言いきかせた。――〈本文より〉