切望していた子供を持てないまま夫を亡くしたジェイダは、
生まれたばかりの女の子を引き取り、リーナと名づけた。
ところが1年後、大富豪の実業家アリク・ヴァシンが
リーナの実の父親と判明し、裁判所は彼に親権を与えてしまう。
いくら血のつながりがあるうえに巨万の富の持ち主だとはいえ、
アリクは見るからに傲慢で、その体躯のたくましさは恐ろしいほどだ。
こんな人に、かわいいリーナを渡さなければならないなんて!
ジェイダは絶望に泣き崩れ、リーナは母と離され泣き叫んだ。
アリクはそんな2人をじっと見ていたが、やがて冷たく言い放った。
「そんなにこの子と一緒にいたいのなら、ぼくの妻になれ」