みずほ総研が1999年度から実施している「アジアビジネスアンケート」の2012年度調査で、ASEANが「今後の最注力先」で中国を抜いて首位になりました。
人件費上昇、対日関係の悪化、大気汚染の深刻化などのビジネスリスクを抱える中国の代替・補完先という点はもとより、
親日国家が多く、2015年の経済共同体設立も控えるASEANの市場としての将来性が着目され、製造業だけでなく、
小売などの非製造業を含む幅広い業種からの関心が高まっています。
しかしながら、海外事業の経験が少ない非製造業や中小企業にとって、ASEANでのビジネス展開のハードルは低くはありません。
異なる民族・文化・宗教を持つ多様な人々や経済発展の異なる国々で構成され、消費者の嗜好や行動パターンも多様なASEAN市場で成功を収めるには、
売りこむべきセグメントを見極める必要があります。また、未経験の問題やトラブルも想定する必要もあります。
本書は、ASEANに最近進出した企業やビジネスを始めようと考えている企業の方に向け、主要6カ国について役に立つ内容を46のテーマでまとめたものです。
足で稼いだネタも盛り込み、親しみやすく、かつ実践的な本となっています。