金融にもいろいろ問題はあることは間違いない。
でも私たちがこれほど豊かな生活を送ることができているのは、
金融という仕組みのおかげだ。
経済危機が起きたからといって、金融が成し遂げてきた成果を
忘れてはいけない。
金融の民主化――より多くの人が金融という仕組みを
利用できるようにすること――を適切に進めることで、私たちは
もっと良い社会を構築することができる。
その際に、大きな役割を果たすことが期待されるのが、金融関係者だ。
金融で良い社会を作るかどうかは、かれらの働きにかかっている。
本書では、かれらが果たすべき責任と役割を示し、世の中に充満している
金融への不安に対する対処を述べる。
ノーベル賞経済学者が金融のすばらしさを高らかに謳った、関係者の必読書。