プログレッシブ経済学シリーズの八田達夫著『ミクロ経済学I』『ミクロ経済学II』の2冊の幹の部分のみを1冊にまとめたもの。単純に「章」を抜き出したのではなく、章ごとに再構成が行われ、大幅に加筆作業が行われた「最新要約版」となっている。多量の図のすべてに「説明」が加えられ、それを追っていくだけでも復習が可能になりました。ミクロ経済学の最重要な部分の展望を与えるとともに、独習書として読み終えた後では、さまざまな経済政策問題への対応策を自分自身で考えられるようになることができる。
本書の特色は、以下の点に要約されます。
第1に、加減乗除以外の数学を持ちいていない。
第2に、現実の日本の経済政策問題を数多く分析している。
第3に、需要曲線と供給曲線と余剰の概念を用いて分析を貫いている。
第4に、独学者が部分的に読んだ知識でも現実に活用することができる。