経済活動の人類史的意味を原始社会にさかのぼって明らかにし、広大な時間的空間的視野の中で、“経済的営為”の本質を考察する新しい学問、経済人類学の初めての体系的入門書。
【主な内容】
第I部 深層への回帰
1 経済人類学とは何か
2 経済人類学の諸潮流
3 ポランニーの経済史学
4 歴史認識におけるシンボリズムとコスモロジー
5 文化人類学における経済人類学
第II部 交換・貨幣の両義性
6 沈黙交易
7 貿易港と対外貨幣何か
8 貨幣の起源と本質──文明と貨幣──
9 貨幣のシンボリズム
第III部 領野を超えて
10 魔力・経済倫理・法
11 聖性と魔性の異人たち──民俗学への視座──
12 実在的認識論の世界