【内容紹介・目次・著者略歴】
日本思想史の泰斗が、江戸の中期~後期に発展した古の日本を学ぶ「国学」の二大学者、本居宣長と平田篤胤の学問を精密に検討する。
【目次】
序
凡例
序説(四大人観と篤胤の鈴屋門人の問題)
第一章 宣長学と篤胤学との端緒及び成立
第一節 宜長の開眼と篤胤の入教
第二節 宜長の歌学び(石上私淑言及紫文要領)
第三節 篤胤の古道(古道大意其他及霊の真柱)
第二章 後期に於ける宣長学と篤胤学
第一節 宣長学の渾成
第二節 篤胤学の発展(古史学)
第三節 篤胤学の分岐(印度学及赤縣学)
結論 宣長学と篤胤学
後記
村岡 典嗣
1884~1946年。歴史学者。広島高等師範学校教授、東北帝国大学法文学部教授を歴任。
早稲田大学哲学科卒業。独逸新教神学校卒業。専門は、幅広いが、特に日本思想史。
主著として『日本思想史研究』がある。
著書に、『本居宣長(1 2)』(前田勉校訂)『東洋哲学史 日本第1部』『日本神道の特質』『日本文化史概説』『素行・宣長』『続 日本思想史研究』『日本思想史研究 全5巻』など、
編書に、『新編 日本思想史研究 村岡典嗣論文選』『吉利支丹文学抄』『本居宣長全集 1~3 25、26』など、
訳書に、ヴィルヘルム・ヴィンデルバント『ヴインデルバント近世哲学史(第壱)』(共訳)ルイ・オウギュスト・サバティエ『宗教哲学概論』(共訳)ヴィルヘルム・ヴィンデルバント『近世哲学史(上巻)』(共訳)などがある。