【内容紹介・目次・著者略歴】
17世紀、明朝は清朝にとって代わられた。その間、モンゴル人をめぐる法はどのようになっていたのか。「東洋法史論集」の第6巻。
【目次】
序
凡例
総説
第一部 アルタン=ハンの法典
序章
第一章 アルタン=ハンの法典の『前文』─法典の成立年時と成立経過の推測─
第二章 殺人
第三章 傷害
第四章 偸盗に関する篇
第五章 男女間の罪
第六章 主僕間の罪
第七章 死屍と伝染病にかかわる罪
第八章 私人の家畜保有の尊重
第九章 野生動物の保護
第十章 人身救助
第十一章 使者と官員にかかわる罪
第十二章 逃亡
終章 ─モンゴル法史上の位置つけとその性格─
第二部 明・韃靼間の規矩條約
第一章 明と韃靼との交渉
第二章 明と韃靼との和議
第三章 明・韃靼間の規矩條約の逐條的考察
第三部 清朝入関前の蒙古に対する法
第一章 明律の満訳と所謂「崇徳會典」
第二章 太宗朝における満州法の蒙古諸部落への頒布
第三章 初頒の蒙古律書と盛京定例
第四章 蒙古を特定する法頒示の上限
第五章 蒙古に対する法的措置の逐條的考察─I─
第六章 蒙古に対する法的措置の逐條的考察─II─
第七章 蒙古に対する法的措置の逐條的考察─III─
第八章 蒙古に対する法的措置の逐條的考察─IV─
第九章 蒙古に対する法的措置の逐條的考察─V─
第十章 総括的私見
総括
史料と参考文献
島田 正郎
1915~2009年。東洋史学者、法制史学者。東京帝国大学文学部東洋史学科卒業。元明治大学総長。法学博士(明治大学・論文博士)。
著書に、『東洋法史要』『遼代社会史研究』『世界史要』『遼制の研究』『祖州城 東蒙古モンチョックアゴラに存する遼代古城址の考古学的歴史学的発掘調査報告』『遼の社会と文化』『東洋の法の歴史』『世界史』『アジア 歴史と法』『東洋法史』『遼制之研究』『遼史』『遼朝官制の研究』『遼朝史の研究』『清末における近代的法典の編纂』『北方ユーラシア法系の研究』『清朝蒙古例の研究』『明末清初モンゴル法の研究』『清朝蒙古例の実効性の研究 東洋法史論集第7』『契丹国 遊牧の民キタイの王朝』『北方ユーラシア法系通史』『西夏法典初探 東洋法史論集 第8』などがある。