【内容紹介・目次・著者略歴】
東洋法史論集の第2巻。916~1125年、契丹人によってモンゴルを中心に中国北方を支配した王朝の社会、文化、家族などの歴史を探る。
【目次】
序
凡例
第一 総説
第一章 遼の社会と文化
第二章 遼朝の性格
第三章 遼の文化と契丹文字
第四章 遼代における奚
〔附録〕 遼の死面
第二 法制と礼制
第五章 契丹の婚姻について
〔附録〕 西山霊光寺所見の一遼代仏像台座
第六章 再び契丹の婚姻について
第七章 三たび契丹の婚姻について
第八章 洪皓の『末漠紀聞』に見える女眞の婚俗と金代婚姻法
第九章 契丹における生母の地位──嘉礼諸儀を中心として
第十章 契丹の庶〓
第十一章 遼制における生生誕礼の意義──契丹における幼児の地位
第十二章 契丹人以外の分子に対する遼法の処置
第十三章 遼制における労働授受の形式と制度
第十四章 契丹の銀牌
第十五章 遼の社会における咒術力の作用
第十六章 契丹の祭祀──祭山儀と柴册儀
第十七章 契丹の再生礼
第十八章 契丹の射柳儀
第三 経済と文化
第十九章 遼の田制
第二十章 遼の鎖業
第二十一章 遼の絹織物業
第二十二章 契丹放偸攷
第二十三章 遼の奇獣「貔狸」
第二十四章 遼の石窟
第二十五章 遼の中京城址
第四 附録
第二十六章 日遼交渉
第二十七章 新出土史料による渤海國史の新事実
史料と参考文献
島田 正郎
1915~2009年。東洋史学者、法制史学者。東京帝国大学文学部東洋史学科卒業。元明治大学総長。法学博士(明治大学・論文博士)。
著書に、『東洋法史要』『遼代社会史研究』『世界史要』『遼制の研究』『祖州城 東蒙古モンチョックアゴラに存する遼代古城址の考古学的歴史学的発掘調査報告』『遼の社会と文化』『東洋の法の歴史』『世界史』『アジア 歴史と法』『東洋法史』『遼制之研究』『遼史』『遼朝官制の研究』『遼朝史の研究』『清末における近代的法典の編纂』『北方ユーラシア法系の研究』『清朝蒙古例の研究』『明末清初モンゴル法の研究』『清朝蒙古例の実効性の研究 東洋法史論集第7』『契丹国 遊牧の民キタイの王朝』『北方ユーラシア法系通史』『西夏法典初探 東洋法史論集 第8』などがある。