【内容紹介・目次・著者略歴】
「福音書物語選釈」の一冊。福音書の名場面、名エピソードを選んで、註釈を加える。福音書から「主の祈り」についての物語を扱う。
【目次】
序
主の祈りマタイ福音書 第六章九節─一三節
緒言
序説
一 伝承と形式 二 成立と特質 三 断簡と伝播
総括
付 ルカ福音書の主の祈りについて ルカ福音書 第一一章一節─四節
譬喩物語 イエス譬えで多くのことを教えられた
一 今の時代を何に譬えたらよいだろうか マタイ福音書 第一一章一六節─一九節
二 ある人に二人の息子があったが マタイ福音書第二―章二八節─三二節
三 ある人がブドー園を造り、農夫たちに貸して旅に出た マルコ福音書 第一二章一節─一一節
四 種播くものが種を播きに出て行った マタイ福音書 第一三章三節─二三節
五 神の国はおのずから成育する種のようなもの マルコ福音書 第四章二六節─二九節
六 神の国は一粒の芥種のようなもの マルコ福音書 第四章三〇節─三二節
七 心して目を覚しておれ マルコ福音書 第一三章三三節
八 天国は良い種を自分の畑に播いておいた人のようなもの(毒麦の譬えとその解釈) マタイ福音書 第一三章二四節─三〇節
九 天国は魚を囲みいれる網のようなもの マタイ福音書 第一三章四七節─五〇節
一〇 天国は畑に隠された宝のようなもの、また、良い真珠を捜している商人のようなもの マタイ福音書 第一三章四四節、四五節─四六節
一一 天国は王が僕たちと貸金の清算をしようとするようなもの マタイ福音書 第一八章二一節─三五節
一二 天国はひとりの王がその王子のために婚宴を催すようなもの マタイ福音書 第二二章一節─一四節
一三 天国はある人が旅に出るとき、その僕たちに自分の財産を預けるようなもの(タラントの醤え) マタイ福音書 第二五章一四節─三〇節
一四 朝から働いたものにも、夕方来て働いたものにも、同じだけの賃金を支払った雇主 マタイ福音書 第二〇章一節─一六節
一五 人の子の裁きは羊飼が羊と山羊とを分けるようなもの マタイ福音書 第二五章三一節─四六節
小嶋 潤
1908~1997年。キリスト教神学者。立教大学名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。京都大学文学博士。
著書に、『基督教概論 学生のための』『基督教の理解』『パウロ神学の根柢 ガラテヤ書に拠る』『基督教の話』『基督教の中心思想』『キリストの愛について』『聖書 キリスト教叢書』『福音書物語選釈』『キリスト教 その由来と成立と特質と』『福音書のキリスト論』『続・福音書物語選釈』『キリスト教の起源と定礎』『新約聖書正典の編成と伝承』『福音書物語選釈 第3巻 山上の説教・その他』『イエス降誕の物語 福音書物語選釈』創文社 1978『新約聖書名言集』『聖書小事典』『西洋教会史』『イギリス教会史』『西洋思想史上のキリスト教』『旧約聖書の時代 その語る歴史と宗教』『新約聖書の世界 原始キリスト教の発足と展開』などがある。